ぜひ知っておきたい!相続の基本

あなたには、大切にしている家族がいますか?
家族を大切にして生きている人にとって、自分に万一のことがあった時の最大の気がかりは、やはり「家族」のことなのではないでしょうか。
もしあなたが「家族」のことを本当に大切に思っているのであれば、ぜひこの機会に「遺産相続」について考えてみることをオススメします。

一般的な額の収入で生活をしている多くの人たちは「うちには家族に相続する財産なんてないから…」と、遺産相続に関して無関心な場合が少なくありません。
しかし普通であれば、家族を持つことで家を建てたり、車を買ったりするわけですから、そうした「家」や「車」も立派な財産になるのです。
ですから…家族がいて、そうした財産を所有しているのであれば、遺産相続というのは誰にでも起こりうる問題なのです。

こうした遺産相続の時に、どうしても避けて通ることができないのが「遺産相続トラブル」です。
遺産相続を「遺産争族」と例えることがあるように、相続の時にはそれまで仲良く暮らしてきた家族の間でもトラブルが起こることがあると言われています。
そのくらい、遺産相続の問題は根深い問題でもあるのです。

遺産相続の問題が起こってしまう最大の原因は、人々の「認識の低さ」と「知識不足」からくると言われています。
遺産相続がどのような流れで行われるのか?また、遺産とは誰と分割して相続するものなのか?など…基本的な知識さえあれば避けることができるトラブルもたくさんあります。
相続では相続税がかかる場合もありますが、基礎控除がありますので相続のトラブルの多くは「遺言書の不備」から起こるものです。
そこでここでは、遺産相続問題をできるだけ回避することができる「相続の基本」について詳しくお伝えしていきます。

まず、そもそも「遺産相続」は基本的に「被相続人」である亡くなった人の意思に基づいて行われます。
その意思を反映してくれるものが、いわゆる「遺言書」です。
遺言書には、一般的に自ら書いて残しておく「自筆証書遺言」と、公証役場で作成してもらう「公正証書遺言」の2種類があります。
公正証書遺言は、法律の専門家である公証人が遺言者の意思を法的に効力のある形式で書面にしていくものなので、この形式の遺言書さえあれば余程のことがない限り相続トラブルは起こりません。
しかし、自筆証書遺言は自らで書き残す遺言書なので、気軽に作成できる反面、内容に不備が起こりやすいというデメリットもあります。
遺産相続のトラブルというのは、多くがこのような「遺言書の不備」から起こるものだと言われていますから、遺言書を残す場合にはきちんと法的効力のある形式で残しましょう。

もし被相続人が遺言書などを残しておらず、遺産を誰にどのように分配するのかの意思が分からない時には、民法の規定に基づいて話し合いを行います。
この時に行う話し合いが「遺産分割協議」と呼ばれる話し合いです。
遺産分割協議には、民法で規定された「法定相続人」が全員参加する必要があります。
法定相続人とは、遺産を相続する権利を持つ人のことで、被相続人の配偶者や子ども、また親や兄弟姉妹などがその対象になります。
遺産を相続する予定がある法定相続人が全て出席して遺産分割協議を行い、その話し合いの結果を「遺産分割協議書」にすることで遺産を相続する手続きを進めていくのです。
この話し合いには、相続する権利のある人すべてが出席しなくてはならず、1人でも欠けるとその話し合い自体が無効になってしまうので注意しておきましょう。

また、法定相続人が未成年者の場合には「特別代理人」と呼ばれる相続人の代理を務める人が協議に参加します。
基本的には、未成年者の代理人は親になるのですが…例えば、被相続人が未成年者の父親である場合、その配偶者である母親も未成年者と同じ「法定相続人」という立場になります。
すると、母親と子どもの間でも遺産相続の関係では「利害関係」が生じてしまうと見なされるので、未成年者である子どもの特別代理人に母親がなることはできないのです。
こうした事例は決して珍しいことではなく、この場合には別に代理人を選任することで遺産相続をスムーズに行うことができます。

このような準備を経て行う「遺産分割協議」ですが、その内容は遺産を相続する家族や親族が自分たちの主張をきちんと行うということが大半です。
もちろん基本的な遺産分割の割合は民法に示されているので、あくまで法的相続通りに遺産分割が行われるように話し合っていきます。
しかし、亡くなった人と親族の生前の関係によっては、その相続額で揉めてトラブルに発展してしまうことも少なくないのです。
こうした問題というのは遺産相続の総額が大きくても小さくても起こりうる問題なので、実際にそうした遺産相続問題が起こる前に対策を考えておかなくてはなりません。
どうしても遺産を渡したくない親族がいる場合には、遺産相続の権利を差し止める「相続廃除」の手続きなどを前もってしておくと良いと言われています。

ここまでお伝えしてきたような知識は、あくまで遺産相続の基本知識になるのですが、知っておけば将来的に役立つ知識です。
また、このような知識を持っていることで、起こるかも知れない「遺産相続問題」を回避することもできます。
また相続には相続税の問題もありますから専門書や専門家で勉強しておくとよいでしょう。
あなたもこの機会に、ぜひ遺産相続の基本を学んでおきましょう。